熱中症予防・対策!!

みなさんこんにちは!!

本日午前、近畿地方で梅雨明けが発表されました!!
いよいよ待ちに待った夏がやってきました!!

青い空と白い雲、そして木々と芝生の緑に囲まれてのプレーは本当に気持ちいいですよね!!

ただ、この時期に楽しくラウンドしていただくためにもっとも注意していただきたいことが「熱中症」です。

汗をかいたらミネラル補給を!!

人間の体には恒常性維持(ホメオスタシス)といって、常に体内の環境を一定に維持しようとする働きがあります。暑い中でプレーして体温が上がると、恒常性維持機能が働いて、その上がった体温を下げようとします。そのときに人間は汗をかきます。汗が蒸発するときの気化熱を利用して、人間は体温を下げるのです。
ちなみに、一部の品種をのぞいたほとんどの犬は、人間のように全身から汗をかくということがありません。犬が汗をかくのは、4本の足の裏にある肉球の間からだそうです。舌を出してハァハァしているのは、舌の唾液を気化させて体温を下げるためだそうです。

「気化熱」について少しばかり説明しておきますと、気化熱とは、液体の物質が蒸発しようとするとき、その液体が接している物質から熱を奪います。このとき、蒸発しようとする液体は熱を集め、その液体が接している物質は熱が奪われます。例えば暑い日に庭に打ち水すると、水は蒸発しますが、それは庭の熱が水に移行しているからであって、その分の庭の熱が下がるというわけです。
汗をかくと体温が下がるというのもこの原理です。

で、この汗の成分というのは、そのほとんどが水分ですが、他にもナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウムなど、人間にとって必要なミネラルも含まれています。実はこの汗、原料は血管の中を流れている血液の「血漿」という液体成分です。血漿は怪我したときに血液を凝固させてかさぶたにして、出血を止めてばい菌の侵入を防ぐという大事な働きをします。怪我したところの出血が止まったか止まらなかったかという時に出てくる若干黄色っぽいあの液体です。

そして体温が上がると、この血漿が汗腺を通って体表に出ようとします。このとき、汗腺が血漿中に含まれている様々なミネラルをろ過して、水分だけを出してミネラルは再吸収しようとしますが、ろ過しきれなかったミネラルが体表に出ていきます。
汗がしょっぱいと感じるのはこのためです。

人の体液は海水とほぼ同じ組成となっています。体液の成分が海水によく似ているのは、生命の進化の過程で海水の環境をそのまま体内に取り込んだものと考えられています。

では、体内でミネラルがどのような働きに使われているのか?
●細胞の維持。
●体液のpH維持。ちなみにpH7が中性となり、pH0~pH7未満が酸性、pH7以上~pH14がアルカリ性となります。
●神経を通る刺激の伝達。
●筋肉の収縮。
●細胞への栄養分の吸収と老廃物の排出。
●その他。

ミネラルの中でもナトリウムとカリウムが恒常性維持に特に重要となってきます。
正常なとき、細胞の中と外のミネラルバランスが平衡しています。細胞内にはカリウムが、細胞の周りにはナトリウムが多く存在しています。このバランスがあって、細胞内へ必要な水分や栄養が吸収され、細胞内の不要な水分や老廃物が排出されます。しかしもしバランスが崩れて、カリウム濃度が減ってナトリウム濃度が増えると、ナトリウムが細胞内に入り込もうとして、細胞が膨らんできます。これがむくみの原因です。細胞が膨らんでくるということは、老廃物が排出されていないということです。逆にカリウム濃度が増えてナトリウム濃度が減ると、細胞内の水分や栄養素が余計に排出されてしまいます。つまり細胞がしぼんでしまう状態です。すると細胞そのものが維持できなくなってしまったり、疲れが取れにくくなってしまうことなどにつながります。
また、ナトリウムとカリウムが細胞内外を出入りするときに、ごく微妙な電気が発生します。この電気の流れがあって、身体を動かすことができるようになります。
人間の体液は弱アルカリ性に保たれています。しかしミネラルバランスが崩れると酸性体質になってしまう恐れがあります。酸性体質になってしまうと、血液がドロドロになってしまうことがあります。血液がドロドロになると、心臓に負担がかかったり、血管が詰まったり、体の隅々まで栄養を届けられないということが起こってきます。脳や心臓に重大な影響を及ぼしてしまうことも考えられます。

汗をかくということは、体内のミネラルが失われているということです。

熱中症になると、主に以下の4つの症状が起こります。

熱失神・・・めまいがしたり、失神したりする。これは、高温や直射日光によって血管が拡張して血圧が下がることによって起こる。
熱けいれん・・・痛みを伴った筋肉の痙攣で、脚や腹部の筋肉に発生しやすい。これは血液中の塩分が低くなりすぎると起こる症状で、水分補給をしないときはもちろん、水分だけを補給して塩分を補給しないときにも発生しやすいです。
熱疲労・・・異常に汗をかき、皮膚は青白く、体温は正常かやや高めになり、めまいや頭痛、吐き気、倦怠感を伴うことも多い。これは体内の水分や塩分不足、いわゆる脱水症状で、この段階での対処が最も重要となります。
熱射病・・・汗をかかず、皮膚は赤く熱っぽく、体温は39度を超えることがあり、めまい、吐き気、頭痛のほか、意識障害、錯乱、昏睡、全身痙攣を伴うことがあります。これは、水分や塩分の不足から体温調節機能に異常をきたした極めて危険な状態であり、緊急に対処して救急車を手配しなければならない状態です。

このような症状のほとんどは、体内のミネラルバランスが崩れることによって起こります。
汗をかいたら、まずは水分を補給し、それと同時にミネラルを摂取することを心がけましょう!!

自分と周りに気配りを・・・

熱中症によって重大な結果を招いてしまうことは、年々増加傾向にあります。
熱中症の被害が毎年後を絶たないのは、「ちょっと調子が悪いけど、たいした事はないだろう」と勝手に自己判断してしまうからです。
また、ゴルフのプレー中なら「みんなで楽しくプレーしているのに、この雰囲気を壊したくない」と周囲に気を使っているうちに症状が進んでしまうこともあります。
何よりも大切なことは、体調が少しおかしいと思ったら、遠慮せずに周囲に訴えること。そして周囲の人たちもお互いに気をつけあうことです。

熱中症の予防

●普段からしっかり睡眠をとること(特にプレー前日は)
●プレー中は通気性のいい服を着て、きちんと帽子をかぶること
●こまめに水分補給すること(水だけでは体内の塩分バランスを崩すので、可能な限りスポーツドリンクを飲むことをオススメします。また、一度に大量の水分を摂ると、のどの渇きは癒されるが、胃に負担をかけ胃液を薄めてしまうので、消化不良を起こして余計にばててしまうことがあります)

熱中症かもしれないと思ったら真っ先に以下のことをしてください

  • 涼しい日陰や冷房の効いた室内に移動する
  • 衣類を緩めて楽にすると同時に、体温放射を促す
  • 体を冷やす(氷や冷たい水でぬらしたタオルを頚部、脇の下、股関節に当てる。それらが無かったらタオルやうちわ、衣服などを使って扇いで風を送って体を冷やす)
  • 水分を補給する(スポーツドリンクなどを少しずつ何回かに分けて補給する)

もっとも大事なことは、とにかく体温を下げることです。重症者を救命できるかどうかは、いかに早く体温を下げることができるかにかかっているといわれています。

以上のことは自分でできる応急処置ですが、周囲に人がいるときは遠慮なくサポートをお願いしましょう。

当ゴルフ倶楽部では、皆様が楽しく健康的にプレーできるように、凍らせたスポーツドリンクや、氷水で冷やしたタオルをご用意しております。

熱中症には十分ご注意しながら、ラウンドを思いっきりお楽しみください!!

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