サッポロビール杯中止

本日は「サッポロビール杯」の開催を予定しておりましたが、大型で非常に強い台風6号が接近してきているため、プレーヤーの方々の安全を考慮して中止とさせていただきました。

楽しみにしていた皆様、大変申し訳ありません。

【コースは霧で真っ白!!】

競技が行われたら、ここに成績表を掲載するところなのですが、今回は中止となってしまってスペースが空いてしまったので、ここでちょっと紫外線についての話を書いてみようと思います。

紫外線とは・・・

人は基本的に7色の光しか見ることができません。その7色というのはいわゆる「虹色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)」です。この7色が様々に絡み合っていろんな色を作り出し、私たちは見ることができるのです。この7色のうちもっとも波長が長いのが「赤」で、短いのが「紫」です。そして「赤」よりも波長が長くなると人間は見ることができなくなります。この「赤よりも波長が長い波」を「赤外線」といいます。逆に「紫」よりも波長が短くなると、これも人間は見ることができなくなります。これを「紫外線」といいます。この紫外線を英語でultraviolet(ウルトラバイオレット)、直訳すると「紫を超えた」という意味になります。私たちは紫外線のことを「UV」といいますが、それはここからきています。

3種類の紫外線

一言で「紫外線」といっても、波長の違いによって3種類に分けられます。

  • UV-A(波長400~315nm)・・・紫外線の中では最も波長が長く、カーテンや服も通り抜けることができます。そのため、曇っていても雨が降っていても地表まで到達してきます。人の皮膚や細胞を活性させる役割もある反面、浴びるすぎるとシワの原因にもなります。このUV-Aを浴びても日焼けすることはありませんが、表皮を通り抜けてその奥の真皮まで浸透してくるので、DNAへのダメージや皮膚がんのリスクが可能性として考えられます。太陽に含まれている3種類の紫外線のうち、99%がこのUV-Aです。
  • UV-B(315~280nm)・・・人体に悪影響を及ぼすことがある紫外線です。本来ならばオゾン層で吸収されるので地表に降り注ぐことはほとんど無いのですが、環境破壊によってオゾン層に穴が開いてきているため(オゾンホール)、以前に比べて地表に降り注ぐ量が増えてきているといわれています。人の表皮に作用して色素細胞がメラニンを生成して防御反応が起こります。いわゆる「日焼け」の原因となります。
  • UV-C(280nm未満)・・・オゾン層で守られているため、通常は地表まで到達することはありません。このUV-Cは強い殺菌作用があり、生物に対しては凶悪な光線です。

なぜ紫外線は人体に悪影響を与えるのか

太陽の光を浴びずに生活することは不可能ですし、夏はやはり太陽の下でゴルフを楽しみたいものです。そこでまず、紫外線がどのようにして人体に悪影響を与えるのかを考えてみましょう。人間は約60兆個の細胞を持っており、毎日約20%(約15兆個)が死んで同量を補っております。その一つ一つの細胞の中に核があります。その核の中にはDNAが存在しています。そのDNAこそが人体の設計図です。DNAが自身をコピーして死んだ細胞を補ったり、アミノ酸同士を結合させて必要なたんぱく質を合成するなど、生命活動の根幹を成しています。そこでもし紫外線を浴び続けるとどうなるのかというと、DNAが切断されてしまうことがあります。健康体ならばすぐに修復するのですが、体調を崩していたり年齢によっても修復能力は低下します。あるいは健康体であったとしても紫外線を浴び続けることでDNAの修復が間に合わない場合もあります。すると正常にコピーできずに異常細胞を作ってしまったり、必要なたんぱく質を合成できなくなったりと、人体に様々な悪影響を与えてしまいます。異常細胞はやがて癌細胞に発展する恐れがあります。また、必要なたんぱく質が合成できないと、シワなどの原因になったりします。

紫外線対策(UVケア)

太陽の光を浴びないで生活することは不可能ですし、太陽の光を浴びないと身体に悪影響を与えます。なによりも太陽の光を浴びないほうが不健康だと思います。ではどうしたらいいのか。日傘や帽子を活用し、肌をなるべく露出させないことも大事ですが、最も手っ取り早い方法は「日焼け止め」を活用することです。

SPF/PAとは

日焼け止め商品には「SPF」とか「PA」といった表示が必ず記載されています。これはどういった意味なのでしょうか?

  • SPF(Sun Protection Factor)・・・紫外線防御係数(サンケア係数)のことで、紫外線UV-Bをどれくらいの時間防いでくれるかということを数値化したものです。例えば日焼け止めを塗らずに20分間紫外線を浴びると日焼けする人がいた場合、SPF15の日焼け止めを塗ると、20分×(SPF)15=300分(5時間)UV-Bを防ぐ能力がある。SPF30なら10時間UV-Bを防いでくれるということです。つまりSPF値が高いほど紫外線を防ぐ時間が長くなります。しかしSPF値が高いほど肌への負担が大きくなります。SPF値が高くても服とすれたりして日焼け止めが落ちて効果が低下しますので、こまめに塗りなおすことをオススメします。
  • PA(Protection grade of UVA)・・・UV-Aをどれくらい防いでくれるかを「+」で表示しています。PA+、PA++、PA+++の3段階あり、「+」が多いほどUV-Aを防ぐ能力が高いということです。

日焼け止めの成分

  • 紫外線吸収剤・・・紫外線を吸収し、熱エネルギーに変換して皮膚に入り込ませないような成分が入っています。SPF値の高い日焼け止め商品に使われることが多いです。ただし、肌の弱い人や子供などは、SPF値の高い紫外線吸収剤が含まれた日焼け止めはあまりオススメできません。
  • 紫外線散乱剤・・・酸化亜鉛や酸化チタンなど微粒子金属化合物が含まれていて、紫外線を反射させます。

最近は「保湿成分」「美容成分」「美白成分(ビタミンc誘導体)」「メラニン合成抑制成分」などが含まれたものもあります。

上手に活用して、思いっきりゴルフを楽しみましょう!!

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