熱中症にならないために

こんにちは!!

梅雨も明けて本格的な夏が到来しました!

青い空と白い雲、そして木々と芝生の緑に囲まれてのプレーは本当に気持ちいいですねぇ!!

そこで注意していただきたいことが「熱中症」です。

そもそも「熱中症」とは何でしょうか!?

高温環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして、発症する障害の総称で、死に至る可能性もある危険な病態ですが、予防法を知っていれば防ぐことができ、さらに応急処置を知っていれば救命できます。

人は、外気温が高くても低くても(暑い日も寒い日も)36℃~37℃の範囲に体温を維持させている恒温動物です。対して魚やカエルやヘビなどは外気温によって体温が変動する変温動物です。だから変温動物は冬に冬眠するわけですが・・・(クマが冬眠するのはまた違う理由です)

暑い日は汗をかくなどして気化熱を利用して体温を下げ、寒い日はブルブル震えたり鳥肌が立ったりなどしながら体温を上げて一定の体温を保っています。

そして夏になると、気温が体温と変わらなくなったり、あるいは気温が体温を上回ることもあります。すると体温が空気中に逃げることが難しくなり、汗をかくことで体温を調節するしかなくなります。さらに気温が上がりしかも湿度も高くなると(75%以上)になると、汗をかいてもほとんど蒸発しなくなってしまいます。

なぜ汗をかいても蒸発しなくなってしまうかというと、空気中には水蒸気を蓄えておく許容量があり、その許容量は気温が高いと大きくなり、下がると小さくなります。許容量を超える(湿度が高い)と壁や窓に水滴がつくのはそのためです。汗をかいても蒸発できないのは、空気中の水蒸気を受け入れる許容量がいっぱいになっているからです。

汗をかいても蒸発できなければ汗の気化熱によって体温を下げることができません。

つまり、気温も湿度も高くなると、汗はかくけど体温が下がらないという現象が起こります。すると、熱は体にこもり、汗によって体内の水分や塩分などのミネラルが不足して、様々な異常が起きてきます。これが「熱中症」です。

熱中症になると、主に以下の4つの症状が起こります。

  • 熱失神・・・めまいがしたり、失神したりする。これは、高温や直射日光によって血管が拡張して血圧が下がることによって起こる。
  • 熱けいれん・・・痛みを伴った筋肉の痙攣で、脚や腹部の筋肉に発生しやすい。これは血液中の塩分が低くなりすぎると起こる症状で、水分補給をしないときはもちろん、水分だけを補給して塩分を補給しないときにも発生しやすいです。
  • 熱疲労・・・異常に汗をかき、皮膚は青白く、体温は正常かやや高めになり、めまいや頭痛、吐き気、倦怠感を伴うことも多い。これは体内の水分や塩分不足、いわゆる脱水症状で、この段階での対処が最も重要となります。
  • 熱射病・・・汗をかかず、皮膚は赤く熱っぽく、体温は39度を超えることがあり、めまい、吐き気、頭痛のほか、意識障害、錯乱、昏睡、全身痙攣を伴うことがあります。これは、水分や塩分の不足から体温調節機能に異常をきたした極めて危険な状態であり、緊急に対処して救急車を手配しなければならない状態です。

この熱中症は、夏だけの病気ではなく、いつでも起こり得ます。例えば冬に加湿器をつけて温かくした室内で厚着をしていても起こることがあります。

熱中症の被害が毎年後を絶たないのは、「ちょっと調子が悪いけど、たいした事はないだろう」と勝手に自己判断してしまうからです。

また、ゴルフのプレー中なら「みんなで楽しくプレーしているのに、この雰囲気を壊したくない」と周囲に気を使っているうちに症状が進んでしまうこともあります。

何よりも大切なことは、体調が少しおかしいと思ったら、遠慮せずに周囲に訴えることと、周囲の人たちもお互いに気をつけあうことです。

熱中症の予防

  • 普段からしっかり睡眠をとること(特にプレー前日は)
  • プレー中は通気性のいい服を着て、きちんと帽子をかぶること
  • こまめに水分補給すること(水だけでは体内の塩分バランスを崩すので、可能な限りスポーツドリンクを飲むことをオススメします。また、一度に大量の水分を摂ると、のどの渇きは癒されるが、胃に負担をかけ胃液を薄めてしまうので、消化不良を起こして余計にばててしまうことがあります)

熱中症かもしれないと思ったら真っ先に以下のことをしてください

  • 涼しい日陰や冷房の効いた室内に移動する
  • 衣類を緩めて楽にすると同時に、体温放射を促す
  • 体を冷やす(氷や冷たい水でぬらしたタオルを頚部、脇の下、股関節に当てる。それらが無かったらタオルやうちわ、衣服などを使って扇いで風を送って体を冷やす)
  • 水分を補給する(スポーツドリンクなどを少しずつ何回かに分けて補給する)

もっとも大事なことは、とにかく体温を下げることです。重症者を救命できるかどうかは、いかに早く体温を下げることができるかにかかっているといわれています。

以上のことは自分でできる応急処置ですが、周囲に人がいるときは遠慮なくサポートをお願いしましょう。

当ゴルフ倶楽部では、皆様が楽しく健康的にプレーできるように、凍らせたスポーツドリンクや、氷水で冷やしたタオルをご用意しております。

是非ご利用くださいませ!!

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